日本が誇るトップスケーター髙橋大輔。髙橋が初出場したトリノ五輪直後から足掛け8年にわたり、彼を追い続けてきた。
2007年には世界選手権銀メダル、2010年にはバンクーバー五輪銅メダル、そして、世界選手権での金メダルとこれまで日本人男子初の快挙とともに、数々の歴史を塗り替えてきた髙橋。彼の活躍に合わせるように、日本のフィギュア人気は高まり、大会会場は大きくなり、ファンの数も激増していった。しかし、彼にその自覚はないと言う。「フィギュア界をリードしたなんて、全然思ってない。自分のスケートは昔よりはよくなったと思うけど(笑)」。そんな華やかな舞台の裏にあった、けがとの戦い、モチベーションの低下、コーチとの軋轢と復縁、若いライバルたちの台頭。そして出場した3度目のオリンピック。彼は戦いが終わった後、食事中につぶやいた。『今回は負けを認めました』この言葉の真意とは…。関西を拠点に、世界のトップを歩んできた髙橋大輔の、誰も知らない、誰も見たことのない姿を今、伝えます。